古い建物を守るという使命──見えない排水設備の重要性
今、日本にはバブル期に建てられたビルやマンション、戸建てが無数にあります。建物は時間とともに老朽化し、特に見えない排水設備は深刻な問題を引き起こします。
私は詰まり修理業を始めてから20年間、数多くの古い建物と向き合ってきました。その中で強く感じるのは、「建物を少しでも長く持たせたい」という思いと、「排水設備の見えにくい重要性」です。
オーナーチェンジの現実と現場の違和感
古い物件ほど、オーナーチェンジが激しい傾向にあります。私たちが現場で対応する際にも、「これは私の持ち物ではない」というような態度を取られることも少なくありません。
投資対象としての建物である以上、修理費を最小限にしたいという思いもわかります。ですが、設備業者側が「工事で単価を上げよう」とする流れにも違和感があります。
本当に必要なのは、必要最低限の適切な修理と、継続的なメンテナンスではないでしょうか。
古い排水設備こそ、メンテナンスが要
古い物件の排水管は、年数とともに内部の汚れが固着し、詰まりやすくなります。特に鉄管の場合は錆びによる閉塞が進んでおり、ちょっとしたことで流れなくなります。
問題なのは、そのトラブルが発生すると「生活に直結する」という点です。
- トイレが流れない
- キッチンから異臭がする
- お風呂の排水が逆流する

現場に行ってみると、床が汚水で覆われていたり、住人の方が明らかに不快な状態で暮らしているケースもあります。私たちは、そういう現場に立ち会うたびに「もっと早く対応できていれば…」と強く思います。
見えない部分だからこそ大切に
日本では、外観や内装にお金をかける傾向があります。新築のようにキレイに見えることが、建物の価値だと捉えられがちです。
でも、排水設備のような“見えない部分”こそ、建物の寿命や住人の安全を左右すると私は思っています。
漏水ひとつで、せっかく美しくリフォームした内装もすべて台無しになってしまう。それだけではなく、住人の生活まで一時的に奪ってしまうかもしれない。

だからこそ、「排水トラブルは起きてからではなく、起きる前に手を打つ」。この視点を広めていきたいと考えています。
私たちができること
当社「株式会社誠住宅設備」では、古い建物に特化した詰まり修理・高圧洗浄を数多く手がけてきました。他社に断られたような案件でも、できる限り工事を避けて直す努力をしています。
施工のたびに、「ただ詰まりを直す」のではなく、「この建物にあと何年住めるか」「次に詰まらないようにどうするか」まで考えて提案します。
おわりに
古い建物には、その時代の空気が詰まっています。そしてそこには今も、誰かの暮らしがあります。
私たちは、その暮らしを守るために、見えない排水の仕事を続けています。表には見えないけれど、大切な部分。それを守ることこそ、私たちの使命です。
株式会社誠住宅設備|関東一円の詰まり修理・排水トラブル対応
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